ビバメンズ ~男上げ日記~

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「コンサル1年目が学ぶこと」を読んだ感想

本書の読書感想文を書くにあたって、まず本書を読み始めたきっかけから説明しよう。時期は就活を終えた大学4年生の12月ごろ、社会人として働くにあたっての心構えを養いたいと思っていたところ、kindleでおススメされていたことがきっかけだ。タイトルに「コンサル一年目」とあり、広告業で働く自分が読むべきか悩んだが、読了後にその予想は大きく覆された。

本書では社会人一年目の新卒社員が身に着けておくべきスキルや考え方がこれでもかと説明されており、特に学生と社会人との違いを明確に意識することができたことが大きい。本書の中で驚きを受けた点を事細かに列挙しては時間と字数が足りないので、

これから意識的に実践していく考え方は以下の3点だ。

 

一点目は、「数字というファクトで語る」ことだ。選んだ理由は、大学でのプレゼン大会にて数字とデータの重要性に気付いた経験があるからだ。私の所属していたゼミの主な活動内容は、政治経済に関する一つの事柄について自らで仮説を立て、その仮説が正しいことを実際のデータから説明することであった。発表の場では他大学の教授も参加し、もちろん学生程度の論文程度では質問攻めになる。

そのような自分より知識も経験もある人と議論を交わすためには、自分の経験からではなく信頼に足る文献からのデータから情報を出さなければいけなかった。社会人一年目は経験が全くない状態、社内の先輩方の中には私が生まれる前から働いている方もいる。そんな自分がまともに社内で戦力となるためには数字で戦っていくほかない。そのため、常にアンテナを張ってデータを収集していく。

具体的には日ごろから新聞等で海外のニュースを日々確認しているので、それらを継続していく。

2つ目は「ヴァリューを出す」ことだ。

選んだ理由はこの視点が今の私には圧倒的に欠けていると感じるからだ。自己紹介スライドにも取り入れていたが、生産者思考を身に着けることが急務だと感じている。私は22年間消費者として生きてきた。自分がお金を払う立場であったからこそ、学校や施設にその対価を要求することができた。

 

しかし、これからは逆に会社にお金を払ってもらう立場となる。つまり会社と顧客に私の価値を感じてもらえることが必要になってくる。そのため、これまでの受け身であった自分は捨てることは当然として、研修中の身でも常に会社に貢献できることを探し続ける姿勢を維持していく。

そして、一刻も早く会社にとって採用してよかったと思われる人間になるべく日々研鑽を積んでいく。

 

3つ目は「フォロワーシップを発揮する」ということだ。

2点目と重複する点もあるが、フォロワーシップは私が部活動の頃から大切にしてきた価値観だ。大学のバレー部からゼミナールまで、私はリーダーに選ばれる経験が平均よりは多かったように感じるが、最も力を発揮できるのはどちらかというとリーダーシップよりもフォロワーシップを発揮しているときだと思っている。

チームの方向性を決めることがリーダーの役割ならば、率先してチームを巻き込むのがフォロワーの役割だ。具体的には、部活動でリーダーが練習メニューの再編成と休みの日の自主練習会を提案したことがある。しかし部内のモチベーションと大きな剥離があり、チームでは否定的な意見が多かった。

 

そこで私はまず真っ先に自主練習会に参加し、同期と後輩にも参加するよう提案した。結果、チームの半数以上が自主練に参加するようになり、チームの技術力の底上げをすることができた。この経験から、良いチームとはリーダーだけのワンマンではなく、巻き込んでくれるフォロワーシップを持った一員も必要なのだと確信している。社会人になると、出来ることに制約がかかることもあるだろうが、一番下っ端として先輩方がストレスなくチームの運営を行っていけるようにフォロワーシップを発揮していくつもりだ。

 

 

 本書を読むことによって、社会人として少なくとも最低限の意識は頭に入れることができたように思う。数字思考で物事を考え、給与をいただいている身として会社と組織に貢献することを考えていく。